海外の多くの文化では、戦士と哲学者はそれぞれ異なる社会に生きる者として捉えられてきました。しかし、日本の武士は、戦士と哲学者その両方の特徴を持ち合わせた存在でありました。
江戸時代に北辰一刀流は創始以来、 生死をかけた戦いに勝利する剣士を作り出すべく、兵法を継承しています。
北辰一刀流の稽古では、兵法と戦術に加え、礼法と哲学も教授されます。礼法は、封建時代の慣習に従った立ち振る舞いを学びます。一方、哲学は戦と日常生活とのつながりの中で侍を倫理的に教育しました。
北辰一刀流は、兵法、礼法、哲学すべての側面を組み合わせることで、無敵の心身をもつ侍を作り出すという目的があります。